ついに出生の秘密が……「新・御宿かわせみ 華族夫人の忘れもの」

明治のかわせみ、二冊目です。 身分制度がなくなったことで不幸になった、女性の悲劇を描く「士族の娘」と、「西洋宿館の亡霊」が印象的です。 後者は、るいの娘千春が、とうとう麻太郎の出生について知ってしまう、重要なエピソード。 仏壇の掃除をしていた千春は、父・東吾が母へ宛てた遺言書を発見しました... Read More

新時代の始まり「新・御宿かわせみ」

御宿かわせみシリーズ、新たな「明治編」の始まりです。 時代は既に維新を終え、明治へ突入済み。 成人した麻太郎(前作主人公の息子)が、イギリス留学から帰国した場面から始まります。 従妹の千春と再会し、無事を喜び合う二人。かわせみメンバーもほとんどが健在ですが、そこに大黒柱である東吾の姿はあり... Read More

江戸時代の終わり「御宿かわせみ 浮かれ黄蝶」

かわせみシリーズも、三十四冊目の本作でおしまい。後に明治編が始まりますが、無印シリーズは今作までなので、なんとも淋しいです。 収録作の中で特に印象的なのは、「清水屋の人々」。 るいさんの茶道の同門に、清水屋という料理屋の、嫁と姑がいます。二人は険悪な仲で、姑が人前で嫁を笑い者にしたり、周り... Read More

お晴登場「御宿かわせみ 小判商人」

御宿かわせみの三十三冊目。 贋金造り一派と戦う表題作も良いですが、新レギュラー・お晴登場の「稲荷橋の飴屋」もオススメ。 お石が寿退職したので、お吉の姪の紹介でやって来たのが、まだ十四歳のお晴。 天涯孤独だけど、頑張り屋のお晴は、主人の娘である千春と早速馴染みます。 千春のお稽古の供になった... Read More

お石の幸せを願って「御宿かわせみ 十三歳の仲人」

かわせみシリーズも、終盤に近付いてきました。三十二冊目の今回は、レギュラーメンバーのお石に大きな転機が……。 山猿と言われたのは既に昔、明るく気立ての良い、器量よしの娘に育ったお石ちゃん。 そんな彼女に、大店の息子から嫁に来て欲しいと話が……。 先方は乗り気ですが、お石はまだ色恋に奥手なの... Read More

姉妹でも違う人間「御宿かわせみ 江戸の精霊流し」

御宿かわせみシリーズの、三十一作目です。 「野老沢の肝っ玉おっ母」は、かわせみメンバー・お石ちゃん絡みのお話。 かわせみで働くお石のもとに、彼女の姉が訪ねてきます。 お石は、頑張り屋で素直な良い子。かわせみスタッフは、似たタイプを想像していましたが、姉は全く違うタイプ。態度が悪く、ロクに敬... Read More

我儘娘の姿に……「御宿かわせみ 白萩屋敷の月」

白萩屋敷の月は、御宿かわせみシリーズの一冊です。 一話完結の話がたくさん入っていて読み易いし、江戸情緒溢れる物語は、相変わらず素敵。 主人公の兄の初恋の女性が出てくる、表題作もそれは切ない傑作なのですが。 今回は収録作品の中の、「恋娘」という短編に焦点を当ててご紹介させて頂きます。 さて、... Read More

きらびやか、だけど恐ろしい「宵山万華鏡」

「宵山万華鏡」は、その名の通り宵山祭りをテーマにした、連作短編集です。森見登美彦先生の作品らしく、これも京都が舞台。 心踊る祭りの雑踏で起きる、不思議で、そして恐ろしい出来事たち。 主人公は各話ごとに変わり、彼らの経験を合わせることで、真相が見えてきます。例えば、バレエの帰りに祭りを覗いた... Read More

「それからの三国志」を強く勧められる理由

三国志について多くの作品は諸葛亮の死をもって実質的な終了となっており、その後については形式的にあっさりと触れるだけとなっています。 しかし、当然歴史は続いていき晋建国まで様々なドラマがあったはずです。 そこについて詳しく知りたくてこの本を読んだのですが、それまで思っていた事実と違うことがあ... Read More

小説、夜市

夜市が面白かったです。 ホラー小説なのに怖い感じが無くて、不思議の国に行ってしまった主人公みたいな感じでした。 ホラー小説にありがちな人が理不尽に殺されたり復讐したり等という感じのホラーではなかったので少し肩透かしを食らった気分でしたが、こういうファンタジー系の小説が大好きなので、すらすら... Read More