驚きのどんでん返し「御宿かわせみ 閻魔まいり」

本作は、御宿かわせみシリーズの十冊目です。 今回は主人公の親友・源三郎が嫁を迎える、記念すべき「源三郎祝言」が。 腕利き同心で、粘り強く穏やかな源三郎。 しかし恋には奥手で、今まで浮いた話はほとんどありませんでした。 そんな彼に、同僚の娘との縁談が。話はトントン拍子に進みますが、肝心の源三... Read More

醜い三兄弟へ鉄槌を「御宿かわせみ 一両二分の女」

本作は人気シリーズ、かわせみの九冊目です。 収録作はどれも印象的ですが、特に記憶に残るのは「黄菊白菊」。 用事があり、知り合いの住む田舎を訪れた主人公。 そこには今、江戸の大商人の孫息子が三人、滞在していました。 江戸の店が火事になり、地主の祖父の許へ滞在中だとか。 この三兄弟、三つ子じゃ... Read More

お江戸版ローマの休日?「御宿かわせみ 夜鴉おきん」

本作は、御宿かわせみシリーズの十二冊目です。平岩弓枝先生著。 素晴らしい短編が沢山収録されていますが、特に私が好きなのは、「岸和田の姫」。 殺人事件も起こらず、ほのぼのと可愛らしいお話です。 主人公の武士・東吾は、恩師の見舞いで草深い代々木野を訪れます。 その時、道端で苦しんでいる若い娘を... Read More

娘の仇を討つ、父の親心「御宿かわせみ 秘曲」

本作は、御宿かわせみシリーズの十八冊目です。平岩弓枝先生著。 主人公の重大な秘密が明かされる、表題作も良いのですが……。 個人的に印象に残ったのは、収録作の中の「松風の唄」でした。 時は幕末。 主人公の東吾が、通い始めた射撃の訓練場で出会ったのは、足の悪い初老の武士・川上武八。 見事な銃の... Read More

妻の仇討ち「新・御宿かわせみ お伊勢まいり」

明治のかわせみ、六冊目です。 五冊目、七冊目は正直、あまりピンとこない内容でしたが……本作は、とても面白く感じました。 かわせみ初の、長編作品ですし。 タイトル通り、るいさん達がお伊勢まいりに行くお話です。 台風のせいで建物が壊れ、修理の為に休業することになった、かわせみ。 そこにやってき... Read More

若者達から、老婆へのサプライズ「新・御宿かわせみ 蘭陵王の恋」

明治のかわせみ、四冊目です。 千春のお婿さんが登場する巻ですが、私のイチオシは「姥捨て山幻想」。 かわせみに、信州の山奥から東京見物の一行が宿泊します。 女中のお晴は、その中の小柄な老婆が、少し気にかかります。 決して貧しくないのに、他の人のように大量の土産物を買っていない。彼女が買い求め... Read More

花世の嫁入り「新・御宿かわせみ 花世の立春」

明治のかわせみも、本作で三冊目。 今回は、亡き源三郎の息子・源太郎が、長年の恋の相手・花世と祝言を挙げます。 小さい頃から名コンビだった二人。江戸時代なら身分差があり、決して夫婦になれなかったけれど、明治の今なら問題ありません。 維新の、良かった点ですね。 人によっては、維新のせいで不幸に... Read More

ついに出生の秘密が……「新・御宿かわせみ 華族夫人の忘れもの」

明治のかわせみ、二冊目です。 身分制度がなくなったことで不幸になった、女性の悲劇を描く「士族の娘」と、「西洋宿館の亡霊」が印象的です。 後者は、るいの娘千春が、とうとう麻太郎の出生について知ってしまう、重要なエピソード。 仏壇の掃除をしていた千春は、父・東吾が母へ宛てた遺言書を発見しました... Read More

新時代の始まり「新・御宿かわせみ」

御宿かわせみシリーズ、新たな「明治編」の始まりです。 時代は既に維新を終え、明治へ突入済み。 成人した麻太郎(前作主人公の息子)が、イギリス留学から帰国した場面から始まります。 従妹の千春と再会し、無事を喜び合う二人。かわせみメンバーもほとんどが健在ですが、そこに大黒柱である東吾の姿はあり... Read More

江戸時代の終わり「御宿かわせみ 浮かれ黄蝶」

かわせみシリーズも、三十四冊目の本作でおしまい。後に明治編が始まりますが、無印シリーズは今作までなので、なんとも淋しいです。 収録作の中で特に印象的なのは、「清水屋の人々」。 るいさんの茶道の同門に、清水屋という料理屋の、嫁と姑がいます。二人は険悪な仲で、姑が人前で嫁を笑い者にしたり、周り... Read More