ビジネスマンの父より息子への30通の手紙を読んで

「ビジネスマンの父より息子への30通の手紙」は、そのタイトル通り社長の父がこれからその座を継がせようとする息子へ送ったそれぞれの手紙の内容を本にしたものです。
息子が社会人となって父親の会社に入り、最終的にそこの社長となるまでその段階ごとに手紙は送られていて、
その全てが息子への愛に溢れています。
息子を社長にするための帝王教育の内容というよりは、優しく導いていく文体となっています。
当然父親目線の文章となっていますが、間接的に息子が徐々に成長して会社の中で地位を固めていくことが分かるようになっています。
この作品の楽しみ方は2つあり、1つはビジネス本として新入社員から社長になるまでそれぞれの段階で必要な内容を学ぶことができます。
息子が各段階で悩んでいることに対して、社長としてその悩みに応える内容が的確に残されています。
そしてもう1つは、父親と息子の絆の強さを確かめる物語としての楽しみ方です。
特に、最後の手紙では社長を息子に譲り、安心してあの世に行ける、もう何も教えることはないと非常に満足した父親の心情を知ることができ、感動できる内容となっています。
この本は仕事で悩んだり落ち込んだりする度に読み返して、大いに励まされています。