久保帯人作「BLEACH」

久保帯人作「BLEACH」は、ついに最終回を迎える週刊少年ジャンプで長年看板を飾って来ていた作品です。一時期人気に陰りが出たこともありましたが、作品自体の面白さは、最終章に入ったあたりからどんどんと盛り上がって来てはいました。何と言っても、キャラクターたちが口にするセリフなどが非常に印象に残り易いセリフで、この漫画の面白さの一つだと思います。茶化されたりもしますが、そのようなセリフ普通に通用してしまうような世界観や、キャラクター設定などは非常に良く、中学生ぐらいの頃にはとことんハマりました。そんなハマった経験があるからこそ、この作品自体の面白さは決して低いわけじゃないとは思いますし、今見返しても、好きなシーンや好きなセリフは色あせることなくストレートにキャラクターのイメージや作品の雰囲気を伝えてくれています。

また、ジャンプ漫画にありがちな主人公が全然登場しない作品としても有名です。いいところはいいところでかっさらっていくのですが、そこに至るまでに登場するキャラクターたちが敵味方共に濃すぎることと、一つの戦いがとことん長い事から、主人公の一護の存在感ががんがん薄れてしまっているようには思いました。ですが、それ以外のキャラクターが良すぎるので、別にいいやと感じることも多いのですが。

また、作者の造形するキャラクターは唯一無二というべき個性的なキャラクターばかりです。まがまがしいデザイン、かっこいいデザイン、可愛らしい女の子のデザインなどなど、これでもかという程、作者の才能や実力がキャラクターの姿に集約しているようでした。そんなキャラクターたちが所せましに暴れまわる戦闘シーンはとことんド迫力でした。

そんな作品が終わってしまう、と思うとちょっぴり悲しいというかさびしい感じはするのですが、無事に終わることができた、まとまる形にまとまった、と思うと、一ファンとしては非常に感慨深いものがあります。一つの章でも長い話数になることで有名だったので、最終章が始まってからまだまだ時間がかかるんじゃないか、とずっと心配でした。手に汗握るシーン、恐ろしいと感じるシーン、熱いと感じるシーン、どれをとっても作者さんらしさがあって、非常に良かった作品だと思います。