ファンタジー要素を取り込んだ少女漫画、架刑のアリス

実に由貴香織里さんの作品らしくて気に入っています。

彼女の作品の多くはグリム童話の主人公を題材にしていますが、今回は不思議の国のアリスのお茶会から始まっています。

物語は兄弟で殺し合いをして生き残ったものが当主になるという単純なストーリーです。

主人公は女子高生で9人兄弟です。

血は繋がっておらず幼いころに皆、久遠寺という財閥にのもとに引き取られました。

兄弟たちは戦闘スタイルが異なり仮装して戦います。

主人公は不思議の国のアリスです。

単なるファンタジーではなく上手く現代と繋げ、現実ではあり得ない歪んだ愛憎の物語にとてもひかれます。

初めて殺し合いが行われたとき、彼女は長男を殺されたことにより変貌して次男を殺してしまいます。

通常なら逃げると思っていた主人公が良い意味で予想をうらぎり、面白いと思いました。

そこから徐々に私はこちらの作品にはまっていったのだと思います。

次に主人公は一番仲が良かった姉を殺すことになってしまいます。

その姉は一見穏やかそうに見えますが、そうではなく主人公と同じように戦闘時に変貌してしまいます。

彼女の仮装は赤頭巾でとても可愛らしいのですが実際の作品とギャップがあり、こちらもまた面白いと感じてしまいました。

ただ漠然と殺し合いをしていくのではなく間に所々、主人公の葛藤や他の兄弟たちの考えなどが分かり、深いものを感じます。

今、長女と戦っている主人公が今後どのように動いてくれるのが楽しみです。

絵もとても綺麗なので早く新刊が読みたいです。