シャーマンキング

武井宏之作の「シャーマンキング」は90年代生まれの人にとっては、かなり好きな人もいる有名な漫画です。ただ、作品の面白さで有名かと言えばそうではなく、打ち切りになってしまったときの最終回にみかんを描いて未完である、と表現していたり、完全版を発売することに決まったから、不完全なままで出すのはダメだろうと思った作者がつい編集長に続きを描きたいと言った所、それが実現して本当の最終回までを完全版に読みきりとして載せることをやり遂げた作品として有名です。

いや、決して面白くないわけではありません。個人的にはかなりハマって、単行本も全巻購入して、ジャンプでも読んでいました。ただ、比較的読者層が限られてしまうような内容であったり、ラスボスキャラが強すぎたり、一つのお話でかなり長い期間を割いてしまったりと、連載漫画では良くあることが起きてしまい、打ち切りと言う結果になってしまったのだと、個人的には思っています。

実際にショッキングなシーンも、大人になってからじゃないと分からないような下ネタをほんのりとぶっこんでいたりと、今思えばかなり挑戦的なことをやっていた作品なんだな、と思います。そのような分からないネタの多さも、子供人気が離れた理由かな、と思います。

ただ、だからこそ完全版が出て非常に話題になったんじゃないかとも思うのです。子供の当時は好きだったけれども、内容が良く分からなかった。でも、大人になってから読んでみると、意味が分かったり、キャラクターの内面なんかも分かるようになったりして、より深く楽しめるようになったのではないかな、と思います。もちろん、それまでにある程度は人気があったからこそ、それができたという側面もあります。

連載中には看板作品的にもなっていましたが、それが下火になったからと言って、人気が完全になくなったわけではなく、ファンはきちんとついて来ていたんだな、と作者でもないにも関わらず、私は実感しました。

続編としての作品も描かれていたみたいですが、今は掲載していた雑誌が廃刊になったようで、その続きが描かれていない状況です。ただ、シャーマンキングは、みかんから完全版までで終わっているのが個人的には一番だと思うので、それでいいと思います。